乳児の育つ環境は、温かくて、優しくて、開放的な施設が望ましいと思っています。日当たりが良く、建物やおもちゃ類が木や自然の素材で出来ていることが、子どもの情緒を安定させ、五感を育てます。
狭い庭にも四季おりおりの草花が咲き、プランターでいちごやプチトマトを育てて収穫の喜びをあじわい、草花はおままごとの材料にされ、虫たちは興味の尽きない遊び友達としていじりまわされ、限られた空間にも小さな自然がいっぱいです。
0歳児は母乳を大切に、冷凍母乳を解凍してあげています。勿論ミルクの子、混合の子とその子どもの状況にあわせています。哺乳瓶の乳首はヌークを使っています。離乳食は6ヶ月過ぎてから、野菜一品から始め、一品ずつ増やして素材の味を覚えていきます。だしは昆布や干し椎茸を使います。だしの味だけで他の調味料は使いません。完全食(普通食)になるのは1歳2ヶ月頃からです。
※安心、安全、美味しい食材を求めて※
米は新潟の魚沼産コシヒカリを玄米のまま送ってもらい、自家精米器で毎朝必要な分だけ7分づきにします。うどんやみそも新潟の地の物を取り寄せ、野菜、肉、魚類は生産者・地域を厳選しています。
昼食もおやつも補食(延長保育の軽食)も、全て保育室の手作りです。味覚の育つ時なので、薄味で素材の味を生かして調理しています。
赤ちゃんは、3ヶ月頃まではあやしてもらうと笑顔で答えてくれますが、4ヶ月になると赤ちゃんの方から笑いかけて、周りの人とのコミュニケーションを取り始めます。ここが、3ヶ月児と4ヶ月児との大きな違いです。ときに「ング−」と自ら赤ちゃん言葉で話しかけてきて、積極的に人と関わろうとするようになります。8ヶ月になると、瞬間模倣期の時期で、大きい子達や大人の動きをよく見てすぐまねをします。また、このころひとみしりも始まります。まねっこをするのも、ひとみしりも大切な成長の1過程です。さらに、おすわり、ハイハイ、つかまり立ち、ひとり立ち、一人歩きと動きが活発になると遊びも積極的になります。
『寝る子は育つ』との言い伝えは、かなり真理をついています。早寝早起きは子どもの生活リズムとして大事な条件になります。3000ルクスという朝の光を浴びることは、生命の根本のところへ光をあて、成長の芽を育てる大切な瞬間です。乳児の未熟な脳神経に余計な刺激を与えないように配慮して、洗濯機は外へおき、掃除機をやめてほうきを使い、テレビやビデオなどは保育室におかず、電磁波の害をさけるため乾燥機や炊飯釜は極力ガス器具の物を使っています。
首の座らない赤ちゃんは、身体の正中線をまっすぐにして抱くと、血流がよくなり緊張がほぐれて気持ちよく寝入ります。姿勢を正しく保ってあげることはとても大切です。軽い障害は抱き方だけでずいぶん改善されます。